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誰にも相談できないと感じたら読んでほしい、母子登校のリアルな悩みと乗り越え方

  • 2025/06/24
  • 2025/06/24

朝、学校の門の前で「ママ、行かないで」と泣きつかれる。 教室まで一緒に行っても、「帰らないで」と手を離してくれない。 そんな毎日が続き、あなたも心が折れそうになっていませんか?

母子登校は、決して特別なことではありません。全国の小学校で、多くの親子がこの問題と向き合っています。しかし、「自分だけがうまくいかない」「母親として失格なのでは」という思いから、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいる方が驚くほど多いのが現実です。

本記事では、実際に支援の現場で耳にしてきた”リアルな声”と、その乗り越え方を専門家の視点からお伝えします。今、同じ悩みを抱えているあなたに、少しでも希望の光が届きますように。

1. 誰にも言えなかった、母子登校のリアルな悩み

よくある親御さんの声

「毎朝、校門の前で子どもが泣き出して離れられないんです。私も涙がこみあげてきて、このまま一緒に帰りたくなる…」

「最初は一時的なものだと思っていたのに、いつの間にか一緒に登校するのが”当たり前”になってしまいました。他のお母さんたちの視線が痛いです」

「会社に遅刻することが増えて、上司からも指摘されています。このままだと仕事も続けられないかもしれない…この先どうしたらいいのか本当に分かりません」

「夫からは”甘やかしすぎだ”と言われ続けています。でも、子どもが泣き叫ぶところを見ると、強く言えなくて…家庭内でも分かってもらえないつらさがあります」

「”ママがいないとダメ”って子どもに思わせてしまったのは私のせいじゃないかと、自己嫌悪に陥ることがあります。私の育て方が悪かったのでしょうか…」

このような声は、決して珍しいものではありません。あなただけが抱えている問題ではないことを、まずは知っておいてください。

2. 相談しづらい理由とは?

多くの親御さんが、母子登校の悩みを人に打ち明けることをためらっています。その理由は様々です。

「母親としてちゃんとしていないと思われたくない」 他の保護者や先生に、「子育てがうまくいっていない親」と思われることへの恐れが強くあります。特に、他の子どもたちが一人で元気に登校している姿を見ると、自分だけが「できない親」のように感じてしまうことも。

「そもそも、誰にどう相談したらいいのか分からない」 学校の先生?スクールカウンセラー?それとも友人や親戚?どこに支援を求めればいいのか分からず、悩みを抱えたまま時間だけが過ぎていくケースも少なくありません。

「スクールカウンセラーに話しても”そのうち落ち着きます”だけだった」 実際に相談してみたものの、具体的な解決策が示されず、「様子を見ましょう」といった抽象的なアドバイスだけで終わってしまうケースも。このような経験から、「相談しても仕方ない」とあきらめてしまう方もいます。

3. 母子登校の”見えないリスク”

母子登校の状態が長く続くことで、次のようなリスクが生じる可能性があります。これらは即座に問題として表面化するものではありませんが、子どもの成長や家庭の健全性に影響を与える可能性があります。

子どもが「分離」を経験できないことで、次の自立が進みにくくなる 親から離れて一人で何かに取り組む経験が不足すると、新しい環境や挑戦に対する不安が強くなりがちです。小学校での母子登校が解決しないまま中学校に進学すると、より大きな分離不安につながることも。

親自身が「疲弊」しているのに気づかず、限界を超えてしまう 「子どものためなら」と無理を重ねるうちに、親自身の心身の健康が損なわれてしまうケースがあります。特に、仕事との両立や他の子どもの世話など、複数の役割を担っている場合は注意が必要です。

状態が長期化し、不登校へと移行するリスクが高まる 「母親がいれば学校に行ける」という状態から、「母親がいても学校に行きたくない」という段階へ進むことがあります。早い段階での適切な支援が、将来的な不登校予防にもつながります。

「やってもらうのが当たり前」という学びが定着する可能性 子どもにとって、困難な場面で常に親が解決してくれる経験が続くと、「自分で乗り越える力」を育む機会が減ってしまいます。将来的な自己効力感にも影響を与える可能性があります。

4. 少しずつ乗り越えていくためのヒント

母子登校の状況を一気に解決しようとすると、子どもも親も大きなストレスを感じてしまいます。小さな一歩から、着実に進んでいくことが大切です。

小さな分離のステップを親子で共有する

「今日は教室の前まで」→「明日は門まで」など、具体的で小さな目標を子どもと一緒に設定しましょう。達成できたら一緒に喜び、できなかった日も責めず「また明日チャレンジしよう」と前向きな声かけを。

「今日は5分だけ教室で一緒にいて、それから帰るね」と時間を区切るのも効果的です。少しずつ時間を短くしていくことで、子どもが「ママがいなくても大丈夫」という自信をつけていくことができます。

“相談できる余白”を残す声かけ

「どうしても無理なら言ってね」と、逃げ道を残しておくことで、子どもは安心して挑戦できます。これは「甘やかし」ではなく、子どもの自己決定を尊重する大切なアプローチです。

子どもが「今日はやっぱり無理」と言った時も、「勇気を出して言ってくれてありがとう。明日また一緒に考えよう」と受け止めることで、親子の信頼関係が深まります。

“やれている部分”に目を向ける

「今日も教室まで一緒に行けたね」「先生に自分から挨拶できたね」など、小さな成功体験を言葉にして認めてあげましょう。できていない部分ではなく、できている部分に焦点を当てることで、子どもの自信が育ちます。

日記やカレンダーに、その日の「できたこと」を記録していくのも効果的です。視覚的に成長を確認できることで、子どもも親も前向きな気持ちを維持しやすくなります。

安心を渡す関わり

「ママがいないと不安」という子どもの言葉に、「そんなことないよ」と否定するのではなく、「不安な気持ちわかるよ。でも、きっと大丈夫だよ」と共感しながら安心感を伝えましょう。

また、「今日のお迎えは何時だよ」「休み時間には先生がいるよ」など、具体的な安心材料を伝えることも大切です。見通しが立つことで、子どもの不安は軽減されます。

5. 一人で抱えなくていい

「母子登校」の背景には、家庭ごと・子どもごとの理由があります。「分離不安」「学校での人間関係」「学習面での不安」など、さまざまな要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。

支援のプロと一緒に考えることで、「なぜうちの子は?」と自分を責める視点から、「どうすれば成長できるか?」という育てる視点へと切り替えることができます。

学校の先生やスクールカウンセラーだけでなく、地域の子育て支援センターや教育相談窓口、民間の子育て支援サービスなど、様々な相談先があります。まずは誰かに話してみることから始めてみませんか?

6. まとめ|親子で成長するための過程として

今の母子登校の状態は”ゴール”ではなく、親子で成長していくための一過程です。「親離れ・子離れ」は、人生の中で何度も訪れる課題であり、小学校での母子登校もその一つと捉えることができます。

大切なのは、「甘やかすこと」ではなく「支える力のかけ方を知ること」です。適切なサポートと少しずつの挑戦を重ねながら、「うちの子はどうしたら自立していけるか?」を一緒に見つけていきましょう。

一歩一歩の小さな前進が、やがて大きな成長につながります。そして、この経験は子どもだけでなく、親であるあなた自身の成長にもつながっているのです。

📩 ご相談はお気軽に

母子登校のご相談は、公式LINE・HPのお問い合わせからお気軽にどうぞ。専門のスタッフが丁寧にお話を伺い、あなたの状況に合ったアドバイスをさせていただきます。

「一人で抱え込まなくていい」 「一緒に考えてくれる人がいる」

その安心感が、新しい一歩を踏み出す力になります。あなたと、あなたのお子さんの成長を、私たちは心から応援しています。

ご相談は『みちびき』の公式LINEからも可能です。https://lin.ee/ktXdpWc

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Profile

佐藤 博

佐藤 博家庭教育コーディネーター/
代表カウンセラー(みちびき)

15年間、不登校や母子登校のご家庭を訪問支援。子どもの「自分で社会とつながる力」を育む土台づくりに尽力。文科省協力者会議委員やいじめ対策委員も歴任。「傾聴で終わらせない、変化につながる関わり」が信念。お子さんへの直接支援に加え、ご家庭の課題を可視化し、親御さんと共に解決するスタイルが特長。家庭教育等の講演・研修も多数。「家庭からはじまる社会的自立支援」を推進します。

鈴木 博美

鈴木 博美家庭教育コーディネーター/
統括ディレクター(みちびき)

家庭教育アドバイザー・訪問カウンセラーとして9年間、不登校や親子関係に悩むご家庭を支援。2025年、支援10年目を迎えます。全国の家庭への直接支援を通し、親御さんとの対話で子どもの社会的自立をサポート。家庭内の会話や関わり方を可視化し、非認知能力を育む声かけや実践的なアドバイスで親子に伴走。保護者向けセミナーや講演も多数。「支援に迷う方こそ安心して相談できる存在」を目指し、家庭の再構築に丁寧に取り組みます。

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