🌱【最新版】ゴールデンウィーク明けに「学校行きたくない」が増える理由と、親ができること

家庭教育の学び

「連休が終わるのが怖い」「また頑張れるかわからない」

そんな声が、お子さんから聞こえてきませんか?

ゴールデンウィーク明けは、多くの子どもたちが学校復帰に悩む時期です。この記事では、なぜこの時期に不登校傾向が強まるのか、そして親として何ができるのかをお伝えします。

1. 不登校が増えやすい”3つのタイミング”とは?

多くの家庭で見られる不登校の始まりには、共通するタイミングがあります。

  • 🌸 4月(新学期)
  • 🌞 夏休み明け
  • 🎏 ゴールデンウィーク明け(今!)

それぞれのタイミングには、子どもたちが感じる”環境ストレス”や”切り替えの難しさ”が関係しています。特に長期休暇の後は、生活リズムの変化や学校環境への再適応が求められるため、心理的負担が大きくなりがちです。

2. ゴールデンウィーク明け、不登校が増える本当の理由

● 緊張からの”急な緩み”

4月、新しい学年・先生・友だちに適応しようと、子どもたちは精一杯頑張っています。でも、GWで心と体が一気に緩むと、そのまま「もう行けない…」という状態になりがちです。

⚠️ 実は…「行きたくない」と言い出す子の多くは、それまで頑張っていた子なんです。

● 「学校=ストレス」が頭に浮かぶ

家で安心して過ごす連休中、ふと4月のしんどさを思い出すことも。「またあの教室に戻るのか」「あの子と会うのか…」と、思い出すだけで心が重くなることがあります。

休み中に心と体が本来の状態に戻ると、無理をしていた自分に気づくことがあるのです。これは大人でも同じではないでしょうか?休暇中に「あのプロジェクトのプレッシャーがなくてホッとする」と感じた経験はありませんか?

● ハードルが下がった「休み」という選択肢

昔と違い、現代の子どもたちは「学校に行けない子がいるのは当たり前」という環境にいます。そのため、”1日休む”ことの心理的ハードルは以前よりも低く、「今日は休んで、明日から頑張ろう」がきっかけになってしまうことも。

SNSなどで不登校経験を共有する声も増え、「学校に行かない選択肢」を知っている子も少なくありません。

3. 親ができる【初期対応】が、明暗を分ける

子どもが「学校行きたくない」と言い出したとき、親の対応が今後を大きく左右します。

✅ NG対応例

  • 「行かなきゃダメでしょ!」と叱る
  • 「なにが嫌なの?」と理由だけを詰める
  • 「休んだらもう戻れないよ」と脅す

📌これらは、子どもの「しんどいけど言葉にできない気持ち」をさらに追い詰めてしまいます。

✅ OK対応例

  • 「本当は頑張りたい気持ちもあるけど、うまく動けない感じ、あるよね。」と共感+安心感を伝える
  • 「どうしたい?」「手伝えることある?」と一緒に考える姿勢を見せる
  • 「行けた・行けなかった」ではなく「今どう感じてるか」に焦点をあてる

対応例:朝、「学校行きたくない」と言われたら

Step 1: まず受け止める 「そっか、行きたくないんだね。どうしたの?」 (子どもの様子を見ながら、急かさず、ゆっくり話を聞きます)

Step 2: 気持ちの整理を手伝う(選択肢は提示しない) 「どんなことが気になってるのかな?」
「“行きたくない”のは、何がつらいからかな?体?気持ち?」(どうしたい?”ではなく、“どう感じてる?”を丁寧に聞き出す)

Step 3: 小さな動きをサポートする 「もし準備してみようって思えたら、一緒に支度してみる?」
「ちょっと顔洗ったら、また話そうか」「制服だけ着てみるのはどう?」( “行く前提”の小さなハードルを本人に選ばせる声かけ)

4. 不登校を”防ぐ”家庭の力とは?

不登校は突然始まるように見えますが、実は水面下でゆっくり心が疲弊しているサインがあることが多いです。

「元気に通っていたはずなのに急に…」というケースほど、日々の小さな無理や不安の積み重ねが原因です。子ども達は大きく成長しているものの、まだまだ未熟です。無理や不安が積み重なって自分ではどうにもできない状態になっていくと、解決策を考えるという流れも踏めなくなっていきます。

🔸今、家庭でできること

  • 子どもが「話せる」「弱音を吐ける」安心の土台をつくる
  • 小さな成功体験や自己肯定感を家庭の中で積み重ねる
  • 親自身が焦らず、落ち着いて子どもと向き合えるように整える

日々の会話で心がけたいこと

  • 「学校どうだった?」ではなく「今日は何が楽しかった?」など、ポジティブな質問から始める
  • 子どもの話を遮らず、最後まで聞く習慣をつける
  • 子どもの気持ちを否定せず「そう感じたんだね」と受け止める
  • 家族の食事時間や団らんの時間を大切にする

5. 子どもの未来のために、今できる準備

1日、2日ならまだ戻れる――そう思っているうちに1週間、2週間と休みが続くと、 勉強の遅れ ・クラスへの戻りにくさ ・自己否定感 など、休んだことによる”第2の壁”が立ちはだかってしまいます。

早い段階での適切な対応が、長期化を防ぐ鍵となります。

✨ 家庭で非認知能力を育てる支援もあります

「学校には行けていたけど、実は心はずっと疲れていた」

そんな子どもたちに共通するのが、「自分と向き合う力」や「気持ちを言葉にする力」の不足であることが多いです。

私たち「みちびき」では、家庭内で非認知能力を育てる仕組みを整えています。

非認知能力を家庭で育むためのヒント

① 「気持ちを整理して伝える」練習を日常に 「今日のことで“イラッとしたこと・ホッとしたこと”を1つずつ教えて?」
→ 感情をただ言うだけでなく、“理由”や“背景”まで振り返ることで、自己理解力と感情のコントロール力が育ちます。

🟡POINT

  • 対話形式で親も答えることで、押しつけ感が減る
  • 色や数字より、「出来事+感情」をセットで振り返る方が年齢に合っている

② 「自分で考えて選ぶ」場面をわざと残す 「「明日のお弁当、サンドイッチとおにぎりどっちがいい?」「週末は何時に起きる?」
→ 正解のない選択を日常にちょっとずつ増やすことで、自己決定力・思考力が自然に育ちます。

🟡POINT

  • 親が“誘導しない”のがカギ
  • 小さなことでOK:「順番」「使い方」「ルールを決める側」にさせてみる

③ 「誰かの役に立つ経験」を家庭内で 「「洗濯物たたみ、任せていい?」「パパ(ママ)が疲れてるからお風呂掃除お願いできる?」
→ “ありがとう”を言われる体験が、自己有用感と人とのつながりを育てます。

🟡POINT

  • 「義務」ではなく「信頼された役目」として任せる
  • 頼む時は「評価」より「信頼」で伝える(例:「あなたに任せたいから」)

まとめ:GW明けは”気づきのチャンス”です

  • 「学校に行きたくない」=”甘え”ではありません
  • 「しんどい」が言えるのは、信頼している証拠です
  • 親ができるのは、”答えを与える”ことではなく”伴走する”ことです

子どもの声に耳を傾け、一緒に解決策を考えていくことが、この難しい時期を乗り越える鍵となります。焦らず、じっくりと向き合いましょう。


📩 不安が続くようであれば、1人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

🔸 【家庭での関わり方が分からない】そんな時はご相談を → 子どもに合った具体的な声かけ・支援を一緒に考えます

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