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【親の手紙】小学生の不登校から「みんなと卒業式へ」まで──家庭が変わった1年の記録

  • 2025/12/12
  • 2025/11/26

「まさかウチの娘が不登校になるなんて、全く考えていませんでした」

今回ご紹介するのは、小学生の娘さんの不登校をきっかけに、
“みちびき”の家庭教育コンサルティングを受講されたお母さまからの手書きのお手紙です。

最初は「とにかく学校に行かせなきゃ」と、無理に連れて行ったり、
プレッシャーをかけてしまっていたというお母さん。
そこから、親として・家族としての向き合い方を変えていく中で、
娘さん自身が「学校へ戻る」ことを選び、クラスの友達と一緒に卒業式を迎えるまでの歩みが綴られています。

同じように、不登校や朝の登校しぶりで悩んでいる親御さんに、
少しでも「うちだけじゃない」と感じていただければと思い、
ご本人の了承を得て掲載させていただきます。
(個人が特定されないよう、一部表現を変更しています)

小学生の娘の不登校。「まさかウチの子が」とパニックだった春

振り返ると、不登校が始まる前から、娘さんなりのSOSは出ていました。
しかしお母さんご自身、「まさかウチの娘が不登校になるとは」とは思っておらず、
朝のぐずりや疲れを「頑張れば行けるはず」と受け止めておられました。

いざ、本格的に学校へ行けなくなったとき、
お母さんは「とにかく登校させなくては」と必死になります。
無理に連れて行ったり、「みんなは普通に行っているのに」と
プレッシャーをかけてしまったり……。

そんな中でお母さんは、
「娘の不登校は、ただただパニックの連続でした」と振り返っておられます。

手書きで届いた「親の手紙」(全文)

佐藤先生、鈴木先生

ご無沙汰しております。朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなってまいりましたが、両先生におかれましては、お元気でご活躍のことと存じます。

先生方のご支援を卒業してから、あっという間に4ヶ月がたちました。先生から頂いた最後の宿題の提出が、ずいぶん遅くなってしまいました。申し訳ありません。おかげさまで今○○(娘)は、毎日元気に登校しております。部活に夢中で、毎日とても忙しそうです。今の私たちがあるのは、間違いなく先生方のご支援のおかげです。本当にありがとうございました。

振り返ると昨春、私はまさか娘が“不登校になるなど”、全く考えてもいませんでした。○○(娘)からすると決して突然のことではなく、前からSOSは出してくれていただろうに・・・。本当の意味で娘と向き合えていなかった私は“ずっとお利口さんだった○○(娘)”の不登校に、ただただパニックでした。無理やり連れて行ったり、プレッシャーをかけたり・・・とにかく登校させることだけに必死でした。当然、娘が動き出すことはなく、藁にもすがる思いでたどり着いたのが、先生方のご支援でした。人生どん底と思っていたあの頃、佐藤先生とのお電話が、私の唯一の命綱でした。復学に向けてただ焦る私を、冷静に、そして一貫した姿勢で正して下さいました。過保護、過干渉・・・多少の自覚はあったものの、先生に変わらぬ繰り返しの御助言がなければ、これまでの私自身を素直に正していくことはできなかったと思います。先生のご指導があったからこそ、目先の「登校」だけを目指すのではなく、取り組むべき真の問題に気付くことができました。

“親の不安をどうにかしたい”からではなく、“娘自身の問題”として不登校と向き合うことの重要さや、親・家庭のあるべき姿を、ようやく私が理解し、なんとかどっよくできるようになった頃、○○(娘)本人への働きかけとして、鈴木先生が遠路はるばる我が家へ来てくださいました。先生からお聞きする○○(娘)の様子は、私たち親が知らないまた別の顔で、○○(娘)の本音が見えることもしばしばでした。家で1人で過ごすことに慣れていた○○(娘)には、“すーさん”に合える時間がとても大切で、いつも心待ちにしておりました。しばらくたった頃、先生の訪問のおかげで○○(娘)のスマホ、SNS等の問題に気付く機会がありました。当然、○○(娘)に少し厳しい話をしなくてはならないことになりましたが、その後、○○(娘)にも思っていたことがあったのか、小学校生活のこり2ヶ月ほどでしたが、少しずつ学校へ戻ることを自ら選びました。「反省の気持ちをこめて・・・」とは言っておりましたが、何かずっと“戻るきっかけ”を待っていたようにも感じられました。佐藤先生が、「何がきっかけになるかは全くわからない。ただその時が来たら正しく見守れるように・・・」と言われていたことが、現実になった瞬間でした。

それから登校する時間が少しずつ増え、徐々に自信を取り戻し、友達と過ごす時間を楽しく感じられるようになり「あ~もうちょっとで小学校が終わっちゃう、さみしいわ~」という言葉も出るようになりました。そして最後には、みんなと一緒に卒業式にも出ることができました。親としての私の関わり方、考え方が変わらない限り、この結果はなかったと思います。本当にありがとうございました。○○(娘)が復学したという事実以上に、「自分たち親は変わる必要がある」と気付けたこと、そして「家庭を変えることができた」ことが、これから続く人生において、なにyりも大切なことだったと思っています。先生が繰り返し教えて下さった『家庭教育』の大切さが、今では身に染みてわかります。

あの頃の、我が家だけが真っ暗闇にとり残されたように感じた気持ちは、ずっと忘れることはできませんが、あの経験は、○○(娘)が身を挺して私に与えてくれた、人生の教訓だと、今では受け止めています。そのおかげで私たちは少しずつ変化し、大きく成長させてもらえました。家族みんなで幸せになるために必要な、人生の再スタート地点だったのかなとも感じています。

今ここに、、私たち家族がたどりつくことができたのは、先生方のおかげです。先生方のご支援があったからこそ、私たちは再出発することができました。私たちと同じように、先生方の支援を必要とするご家庭はたくさんあると思います。どうかこれからも、悩める家庭の道しるべ、希望の光になって下さい。全国を飛び回って大変お忙しいと思いますが、おからだには十分にご自愛ください。本当に本当にありがとうございました。

同じように悩む親御さんへ──みちびきからのメッセージ

このお手紙の中で、お母さんは

「娘が復学できたこと以上に、『自分たち親も変わる必要がある』と気付けたことが、
これからの人生にとって何より大切だった」

と書いてくださっています。

不登校や母子登校のご相談を受けていると、
「とにかく学校へ行かせたい」というお気持ちは、どの親御さんにも共通しています。
一方で、「子どもを動かすこと」だけに意識が向きすぎると、
お子さんの本当の気持ちや、家庭全体のバランスから目をそらしてしまうこともあります。

みちびきの支援では、
・親御さん自身の「不安との付き合い方」
・家庭教育の土台づくり
・子どもの非認知能力(自分と向き合う力・他者とつながる力)を育てる関わり

を、ご家庭ごとの事情に合わせて一緒に整えていきます。

「うちも同じような状況かもしれない」と感じた方は、
一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。

――――――――――
みちびきでは、不登校・母子登校・行き渋りなどでお悩みのご家庭に対し、
家庭教育コンサルティング・訪問カウンセリングなどを行っています。

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Profile

佐藤 博

佐藤 博家庭教育コーディネーター/
代表カウンセラー(みちびき)

15年間、不登校や母子登校のご家庭を訪問支援。子どもの「自分で社会とつながる力」を育む土台づくりに尽力。文科省協力者会議委員やいじめ対策委員も歴任。「傾聴で終わらせない、変化につながる関わり」が信念。お子さんへの直接支援に加え、ご家庭の課題を可視化し、親御さんと共に解決するスタイルが特長。家庭教育等の講演・研修も多数。「家庭からはじまる社会的自立支援」を推進します。

鈴木 博美

鈴木 博美家庭教育コーディネーター/
統括ディレクター(みちびき)

家庭教育アドバイザー・訪問カウンセラーとして9年間、不登校や親子関係に悩むご家庭を支援。2025年、支援10年目を迎えます。全国の家庭への直接支援を通し、親御さんとの対話で子どもの社会的自立をサポート。家庭内の会話や関わり方を可視化し、非認知能力を育む声かけや実践的なアドバイスで親子に伴走。保護者向けセミナーや講演も多数。「支援に迷う方こそ安心して相談できる存在」を目指し、家庭の再構築に丁寧に取り組みます。

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