今日は多くの親御さんが気になっている「非認知能力」について、その重要性と家庭での育み方をお伝えします。
非認知能力とは?
テストの点数や偏差値では測れない、「人として生きる力」。それが、近年注目を集めている「非認知能力」です。
集中力や忍耐力、協調性や自己肯定感など、目には見えないけれど、子どもが将来、自分らしく生き、社会の中で人と関わっていくために欠かせない力です。
学力と同じくらい、いえ、人生を幸せに生き抜くためにはそれ以上に大切かもしれない——。そんな非認知能力を、「みちびき」では家庭で育むことに力を入れています。
「非認知能力」を3つの視点で考える
私たちは、非認知能力を以下の3つの力に分けて捉えています。
① 自分を高める力(意欲・やり抜く力・向上心)
自分のやりたいことに夢中になったり、困難にぶつかっても粘り強く挑戦し続ける力です。この力が育つと、失敗しても前を向くことができ、結果的に自信にもつながります。
実践例: お子さんが興味を持ったことは、たとえ小さなことでも最後までやり遂げる機会を作りましょう。途中で諦めそうになったときは、「ここまでできたね」と今までの頑張りを認めてあげることが大切です。
② 自分と向き合う力(感情のコントロール・自己理解)
「なんでイライラするんだろう」「これが嫌なんだ」と自分の気持ちに気づき、それを整理する力です。この力があると、人にあたることなく、落ち着いて行動が選べるようになります。
実践例: お子さんが感情的になったとき、「今、どんな気持ち?」と尋ね、感情に名前をつける習慣をつけましょう。感情を言葉にすることで、自分の内面と向き合う力が育ちます。
③ 他者とつながる力(共感・協調性・思いやり)
自分とは違う意見に耳を傾けたり、相手の立場に立って物事を考える力です。友だちと関係を築いたり、チームで動く際に欠かせない力でもあります。
実践例: 日常の出来事について「〇〇ちゃんはどう思ったかな?」と他者の視点に立つ会話を増やしたり、家族の中で役割を持ち、協力する経験を積むことが効果的です。
なぜ、非認知能力が今、必要なのか?
変化の激しい時代。将来の予測がつかない時代。そんな社会を生きる子どもたちにとって、答えのない問いに向き合い、柔軟に考え、行動し、人とつながる力がますます求められています。
しかし、学校だけでは十分に育てるのが難しいのも事実。だからこそ、毎日の生活の中で、親子の関わりの中でこそ、この力を育てていくことが大切なのです。
家庭で非認知能力を育むポイント
1. 「完璧」を求めすぎない
子どもの失敗やつまずきは成長の糧になります。すぐに助け出したり、代わりにやってあげるのではなく、見守る勇気を持ちましょう。
2. 「過程」を認める声かけを
結果だけでなく、そこに至るまでの努力や工夫に目を向け、「よく考えたね」「粘り強く取り組んだね」と声をかけることが大切です。
3. 選択の機会を増やす
「どちらがいい?」と選択肢を提示し、子ども自身が決める機会を意識的に作りましょう。自分で選んだ結果に責任を持つ経験が自律性を育みます。
4. 感情表現を豊かに
親自身が「嬉しい」「悔しい」「心配」など、感情を言葉にして表現する姿を見せることで、子どもも自分の感情と向き合えるようになります。
「みちびき」の支援でできること
私たちは、家庭という”子どもにとって一番安心できる場所”で、非認知能力を育てるための支援を行っています。
支援の流れ
- 家庭の状況とお子さんの性格傾向を丁寧に分析
(生活リズム、家庭内の声かけ、親の不安なども含めて見ていきます) - 「この子には今、どんな力が必要か?」を一緒に整理
(困っている行動の背景にある力の育ちを捉えます) - その子・その家庭に合わせた関わり方をアドバイス
(具体的な声かけ・ルール設定・環境の整え方など) - 家庭で実践していただき、日々の変化を記録・共有
(電話やメッセージカウンセリング、訪問カウンセリングなど、状況に応じてサポートします) - 実践後の変化をもとに再調整(ブラッシュアップ)
(効果を一緒に検証し、対応を更新していきます)
この①〜⑤の流れを繰り返すことで、「子どもが自分で選び、自分で動けるようになる」そして、「親も自信を持って関われるようになる」ことを目指します。
こんなお悩みにも対応しています
- 子どもが不登校や母子登校になっている
- ゲームやスマホに依存している
- 兄弟間のトラブルが多い
- 自信がない、自己否定が強い
- 人との関わりに不安がある など
お子さんの「行動」の背景には、必ず「育ちの課題(=力の伸びしろ)」があります。それを一緒に見つけ、整えていくのが「みちびき」の支援です。
家庭での実践例:非認知能力を育む日常の関わり
【事例1】自分の気持ちを表現できるようになったAくん(小2)

Aくんは何かうまくいかないと、物を投げたり、大声を出したりして感情を爆発させていました。
支援内容:
- 感情カードを使って「今の気持ちはどれ?」と尋ねる習慣づけ
- イライラしたときの「クールダウン場所」を家の中に作る
- 親が自分の感情を言語化する姿を見せる
3ヶ月後の変化👉「イライラする」「悔しい」と言葉で表現できるようになり、感情の爆発が減少。自分から「ちょっと休憩する」と言えるようになりました。
【事例2】人前で自分の意見が言えるようになったBさん(中1)

Bさんは人の顔色をうかがい、自分の意見を言うことができませんでした。
支援内容:
- 家庭での会話では本人発信を待つようにする
- 意見を言ったときは、内容の良し悪しではなく「自分の考えを伝えられたね」と認める
- 小さな選択(外食時のメニュー決めなど)から任せる範囲を広げる
6ヶ月後の変化👉家族の前で自分の考えを話せるようになり、学校でも少しずつ発言できるように。自分で考えて行動する場面が増えました。
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